この世に“生”を受けた者には必ず“死”が訪れる。


その時が早いか遅いかの違いだけで、命に永遠なんてものはない。


だけど短いときのなかで出会って共に過ごした時間は、例え地球が滅びても“過去”として残っていく。


いつも出会いは突然で、あたしを困惑させるけど。


日向に出会ったのも、壱夜に出会ったのも、疾風に出会ったのも―――…きっと必然。


死んでから幽霊になってこの世へ舞い戻ったのも、あたしに与えられた天命だったんだと、今は思う。