『し、仕方ないから日向のお相手してあげてもよろしくてよ』 ―――そんな事誰も言っては無いが、取り敢えずあたしのプライドの為に言ってみる。 『決してヒマな訳じゃなくてよ』 蝉のうるさい鳴き声しか聞こえない8畳の部屋に、虚しくあたしの声がかぶさったのは言うまでもない。