まるでちょん切られた首が、ドアに引付いているみたいで気味が悪い。
そう思いながら同じようにドアをすり抜けると、あたしの脳内からそんな思いはすっかり消えた。
代りに感じたのは胸の痛み。
点滴のチューブに繋がれ、目を閉じたままベットに横たわる男の子は、とても綺麗な寝顔をしていた。
一定に聞こえる電子音は彼の心臓の動きを表す心電図で、生きてるんだとあたし達に訴える。
それなのに…彼は目覚めない。
生きているのに、あたしや疾風と違って生きているのに、彼は呼吸を繰り返すだけで体を動かす事は無い。
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