―――でもそれは一瞬の安心だけで、奴の母さんが電話を切る間際、「今日も起きへんの?」と泣きそうな声で言った横顔に、俺の安心は脆くも崩れ去った。 少し考えれば分かった事。 あいつが部屋に居ないのも、俺の家にはしっかりと飾られてた遺影が、大悟の家にはどこにも無い事も。 あんな事故が……丈夫な俺が死ぬくらいの事故が起こったのに、怪我一つせず家にいる方がおかしい。 疾風は、きっと病院にいる。