そして、小さく口を開き… 『俺な、自分の親友を殺しかけたんや』 聞こえてきた言葉に、耳がおかしくなったのかと思った。 彼の澄んだ濃褐色の瞳、艶やかな髪、発せられたその声に、あたしはゴクリと唾を呑みこんだ。