『何がなん?』 取り敢えずはそう聞き返す事しか出来なくて、今度は聞き役に回るあたしに状況は一変。 『俺が、全部悪いんや』 『え…?』 『最悪やねん、俺。…つーか、最悪どころじゃないわな』 散々なくらいに自分を罵倒し続ける疾風はどこか遠い目をしていて… 小さく息を吐きながらあたしを体から離した彼はフッと、自嘲的に笑うとその瞳をこっちに向けた。