『ちょっと探し物してんねん』 床から顔を離し、お目当ての“それ”がベットの下に無いと分かったあたしは、そう言って立ち上がる。 次にベットマットを引き剥がしたあたしは、にんまりと口角を上げた。 『おい、なに探して――…』 少し慌てた感じの声が後ろから掛かって、やっと見つけた“それ”を掴んだあたしは、彼の方に振り返り―――… 『んー…大人の教科書?』 疾風の声を遮ると、目の前で“それ”をちらつかせた。