暖かい日差しが差し込める。


教室にいる生徒達は、学年主任が受け持つ数学の授業ともあり、静かに話を聞いている。


その中でも、目立つ金色頭はもちろん日向で、その日向でさえもきっちりノートを写して………ない。


『あんにゃろー…勉強もせんと一人だけ睡眠授業か?』


あたしはというと、教室の天井に浮かび、日向の観察中。


もちろんだけど、あたしの姿は皆に見える事はなく、どうやら見えるのは日向だけらしい。