『疾風っ…』 大空へと飛び立っていく寂しそうな君の後ろ姿に、ただ名前を呼ぶ事しか出来ないなんて。 パシッと離された手に、今まで似ていると感じていたのはあたしだけなのかも知れないと思った。 疾風は単純そうで、そうじゃない。 あたしが思ってるほど、馬鹿なんかじゃない…。 何とも言えないもどかしさに、離された手をギュッと握り締めた。