びっくりして目を見開く疾風を尻目に、ウズウズする気持ちを落ち着けようと胸を撫でるけど… 『あ、あんな、うち夢みてん!』 結局は吃ってしまって、内容も滅茶苦茶なもんだった。 だから疾風が『その夢がどうしてん?』と、聞き返してしまうのも無理はなくて… 『うち、自分が死ぬ直前の夢をな、最近よぉ見るんよ』 そう口を開いたあたしに、疾風はピクッと片眉を上げた。