『そうや夢!』 突然立ち上がって叫んだあたしに、壱夜はおろかその場にいた日向と疾風までビクッと震える。 何事かと眉を寄せる日向は「やかましいなぁ」と耳を塞ぎ、 『疾風、ちょお聞いてや。うちが見た夢の話』 一つも気にする様子を見せないあたしに、日向が睨んだのが視界の端に映った。