「このままだと留年だ」 …そう言って軽く笑った担任は、あたし達を脅して楽しんでたに違いない。 もちろんあたしだって留年は嫌だ。 …でも、とことん残念なあたしの脳を今更どうにかしろなんて、無茶にも程がある! ―――と、こんな反抗的なあたしに、お母さんは次の朝珍しくキレて、久しぶりに喧嘩してしまった。