思考回路が停止する――…。 日向の目が、余りにも真剣で。 …信じたくなくて、頭痛がしそう。 “まさか、そんなはずない” あたしは立ち上がると、そんな根拠もない小さな希望を頭に浮かべた。 「おい…陽菜っ!」 “死”の言葉で頭がいっぱいで、日向の声にも無視を決め込む。 そんなの、いきなりお前は「死んだんや」…なんて言われたって、信じられる訳がない。 …ううん、あんな顔した日向の言葉は誰よりも重くて… だからこそ、信じられないんじゃなく、信じたくないって気持ちの方が大きいんだろう。