『……っ…』 自分でも不思議なくらい、勝手に身体が動いてた。 尋常じゃない胸騒ぎが襲う中、視界に広がったのは誰もいない部屋。 水の流れる微かな音が耳に届く。 流れっぱなしの水道におかしいと感じ、あたしはキッチンへと足を進めて―――… 『……っ!』 小さく声を洩らしたあたしは、目を見開くと固まった。