それから暫く他愛もない会話を続けていると、見慣れた景色が一層濃くなりあたしの家が遠目に見えた。 さっきよりも夕日の色が赤みを増し、横にいる日向の姿を染めていく。 『日向、あたし幽霊やし…わざわざ送ってくれんでも大丈夫やで?』 何気なく口にした事に、日向はキョトンとあたしを見下ろした。 “珍しい”とでも言うかのように目を丸くして、 「何遠慮してんねん」 あたしの額を手の甲でコツンと叩いた日向は、何事も無かったかのように前を向いた。