だからあたしが、『嘘やろ?』…そう聞いてしまうのも無理はなくて、 「嘘でこんな事言えへんわ!」 頭に手を置いて苦しそうな表情を浮かべる日向に、全身の力が抜けそうだった。 日向があたしに嘘を付いてるとは思えないし、第一、そんな器用な事を出来るような奴じゃない。 だからこそ、日向が言っている事を信じてしまいそうなのも無理はなくて… じゃあ、何で? …何でうちはここにおるんよ? ムッとして日向を睨むと、何だか反抗心が芽生えてしまった。