だけどその様子を見て思う事は、大低いつも一緒の事で… 『疾風、行こっか』 『え?』 地面から足の裏を離し空中に浮かんだあたしは、疾風に手を差し延べた。 少し上昇して見下ろす海は、キラキラと輝いて見える。 ―――日向、置いて行かんといて。寂しいやん。 海の方へと移動するあたしに、日向は一度も気がつかない。 違う場所に視線があるのが寂しくて、何だかあたしは涙が出そうだった。