あたしと日向の間を静かに風が通り抜ける。 …その間、嫌な予感しかしなかった。 「陽菜、分かってへんみたいやから言う」 『な、なによぉ〜改まっちゃってさ?』 日向の肩をバシバシと叩きながら不安を消すかのように笑う。 だけど一抹の不安は消える事なく、日向の言葉を聞いた瞬間……やっぱりあたしの顔からは笑顔が消えた。 「お前……死んだんや」