―――…7月27日。


『やっと終わりやなぁ!』


そう叫ぶテンションの高いあたしに、日向は呆れたように溜息を吐く。


あたしがこの世を去って、もう一週間がたった。


人間ってのは相変わらずで、つい三日前までは悲しみに暮れてたクラスメート達も、もうすっかり立ち直っている。


こうやって、どんどん皆の記憶からあたしは消えていって、きっと十年もしたら思い出す事も出来ないんだろう。


“人って儚くて呆気ない”…そう思った。