…でも、日向はどうでもいいって感じで。 『あほ、ぼけ、かす、おたんこなす!どてかぼちゃ!!』 「はいはい、何とでも言いなはれ〜」 ぎゃんぎゃん吠えるあたしを「しっしっ」と手であしらうと、何事も無かったかのように側にあった雑誌を開いた。 あたしは逃げるように疾風に飛び付き、日向を睨む。 もちろん悪気は無いけれど、あたしに飛び付かれた疾風は少し頬を赤く染めた。