『あ、あんたなぁ。しし、知ってんねんやったら止めろや!』 ぱっくり開いた口は塞がんなくて、だけど無理矢理喋ったせいでかなり吃ってしまった。 両手をわきわき開閉させながら怒りを露にするあたしに、 「アホか、写真部の奴が撮ってんねんぞ?相手はプロや」 『こ、こんのぉ…薄情者!』 開き直られたから、あたしもそれなりの言葉を返してやった。