『な、何考えてんねん、アホ』 「痛い…」 顎を押さえて渋い顔をする日向は、あたしのアッパーが効いてる模様。 だけど混乱した頭は中々戻ってくれそうになくて… 『写真って、あたし写真なんか―――…』 「隠し撮りに決まってるやろ」 顎を摩りながらあたしの声を遮った日向は、さぞ当たり前のようにそう言った。 開いた口が塞がらない…とは、正にこういった時に使うんだと思う。