衝撃的な言葉に体が固まる。 茫然とするあたしにニッと歯を見せた日向は、 「陽菜が死んだ後も写真が高額で取引されてるんや。つーか、死んだから余計に?」 落ちて来た前髪を、軽くかき揚げながら楽しそうに笑う。 「あ、俺も知ってるそれ」 壱夜が弄っていた携帯から一瞬だけ目を逸らし、会話に加わった。 「俺、陽菜のちっこい時の写真とか家にめっちゃあるし、売りさばいたら…」 ぐふふ…。と、悪巧みの笑みを浮かべる日向に、あたしのアッパーカットがヒットした。