『意識が戻ったとき俺、事故起こした交差点におったんや』 『………』 『俺が喋りかけてもみんな返事してくれへんし、おかしいなー思って家帰ったら、俺の遺影置いてあるやん?』 フッと軽く笑い『初め見たとき、夢か思ったもん』と、疾風があたしに視線を向け…… ――その瞳を見た瞬間、心臓がビクンと跳ねた。 まるで誰かに驚かされたような、心地の悪い心臓の響きがずっと胸に残る。 疾風の寂しそうな瞳が、孤独を訴える瞳が……やっぱりあたしに重なって見えた。