壱夜、日向、あたし。


見事に三人の表情が引き攣る中で…


『俺、陽菜に惚れてん!だから陽菜に会いに来たんや!!』


確かに、目の前にいる彼はそう言った。


ゾクゾクとさぶいぼが出始め、体が危険信号を出している。


『ちょ、ちょっと待って!』


顔近すぎやっ!


あたしは両手を前に突き出すと、彼の顔を押し返して離れた。