Heavenly sky-あたしと君に残された日々-







どうやら壱夜が幽霊と言っているのは…この、あたしの腕を掴んでいる彼の事らしい。


自分も幽霊なのに変わりはないが、生まれてこの方、幽霊なんて見た事無い。


そんな物、簡単に信じられる筈がない。


『何言うてん。いくらイチの霊感が凄いからって……』


“幽霊なわけ無いやん”


そう、最後まで言い切る前に、あたしは言葉を止めた。


だって…幾つかの不可解な出来事に気付いてしまったから。