押し倒す形で日向に抱き着くあたしは“羞恥心”より“恐怖心”の方が勝っていた。 「陽菜は昔から、雷とゴキブリだけはあかんもんな」 そう言い、日向があたしを優しく包み込む。 暖かくて安心出来るこの場所は、いつでもあたしの味方だ。 ポンポン弾むように頭を撫でられ眠くなってくると、突然「うりゃー!」と日向の声がして、数秒後には髪の毛がぐしゃぐしゃになった。