ロフトに寝転がって、さっきのあたしのように空を仰いでいる男の子。 金色の綺麗な髪を太陽に反射させているのは、紛れもなく日向だった。 『ひーなたっ!おはよ!』 大声を出しながら、走り寄った反動でそのまま抱き着いたあたしに、 「…ん〜……」 寝ぼけたような声と、安心する日向の匂いが届く。 「んん……?」 さっきの大声で起きたのか、目を擦りながらあたしを見る日向は、まだ寝ぼけているようで…