『日向、今日はサボらんのかなぁ…?』 身体を起こして手をついて、大空を見上げながら呟いた。 …やっぱり屋上におっても日向がおらな、おもんないわ。 いつもの景色、いつもの空でも、やっぱり日向がいないと何かが欠けてると思ってしまう。 憂鬱な気分に腰を上げると、ロフトを見上げて歩きだした。 “もしかしたら来てるかも?”なんて、淡い期待を抱きながら、梯子に手を掛けて登り…あたしの表情は明るくなった。