本当の愛


「お前ってやつは…
人の話をちゃんと聞け!!!」


横を通りすぎて部屋を後にしようとした時

耳元で怒鳴られ腕を掴まれた


いつもなら腕を振り払って言葉も発しないけど
この日は青葉とメールしたのを邪魔されたのもあったから
逆に怒鳴りつけてやった


「…んな」


「なんだ!!」


「触んなっつってんだよ!!
いちいち私のやることに文句つけないで!!
あんたなんか親父面してるだけで
私のことちゃんと考えたことなんかないんでしょ!?
早く腕離してよ!!!
気持ち悪い!!!」


腕を振り払うと
びっくりした様子で名前を呼んできた


「妃菜…」


「名前呼ばないで!!
あんたに呼ばれる筋合いなんかない!!
娘に文句つけて何が楽しい!!??
いつまでも黙ってると思ったら大間違いなんだから!!
あんたなんか父親じゃな…」


その瞬間私の頬に激痛が走った


「…っ」


頬に手をあて前を見ると
目に涙を浮かべたお母さんの姿