―百合色―

俺はタクミに向かって、
ピースサインを作り叫んだ。


『おう!任せろ!』


最高の笑顔で、
俺は卒業をした─……



本当は不安なんだ、
怖いんだ。


百合に逢えないんじゃないかって…


不安で怖くて…壊れそうだ。


俺は一歩一歩、秘密の場所へと足を進める。


ポケットに手を入れ、
俺は進んだ。


途中、不安と怖さで歩けなくなりそうだったが、俺は足を止めなかった。



『叶うといいな…俺の願い…』


人間は欲張りだ。

人間は強がりだ。


何度も願ってしまう、

何度も意地をはってしまう。



でもそれも人間の良い所でもあると思うんだ。


百合?


君の中は誰に染まってるの?


たとえ俺じゃなくても、
たとえ違うやつでも、


君の中が誰かの色に染まっているなら、俺はいいよ。


何も望むモノはない。


人間は欲張りだ。


人間は強がりだ。



今の俺、君を離したくないと思っている。