―百合色―

俺は卒業式の間、
ずっとソワソワと落ち着きがなかった。


時計を1分おきぐらいに見ながら、卒業式が終わるのを待った。


そしてやっとの思いで、
一時間半にも及ぶ卒業式が終わった。


俺達はグランドへと出る。

『俺達卒業しちゃったなぁ~…』


卒業証書を見ながら疾風が悲しそうに言った。


『卒業しても俺らはずっと仲間だぜ?』


亮が疾風と肩を組む。


『そ~だな!』


目に涙を浮かべやがら、
疾風は笑っていた。


『光輝…約束あんだろ?』

タクミが俺の肩をポンッと叩いた。


『あぁ…行ってくる』


『連絡しろよ?これから俺ん家で卒業パーティーなんだからさ?』


『おう!』


俺はヒラヒラと手を振り、学校から去って行った。


『光輝!』


突然、タクミが俺を呼び止める。


『ん?』


『あと一人…連れてこいよな?』


タクミの言っている《あと一人》は誰なのかすぐに分かった。