―百合色―

ドアを開けると、朝食の匂いが鼻へと入ってくる。


『…はよ…』


『もう光輝!早く起きなさいって言ってるでしょ!』


『…ん…』



『いいじゃないか、ゆっくり寝させてあげなよ、な?光輝君』


時が過ぎると、
変わることはいくつもある。


俺に新しい家族が出来たんだ。


お袋が職場が同じ人と再婚をし、俺に父さんが出来た。


新しい父さんは、すごく優しくて、俺は好きだ。


『おはよ、父さん…』


俺は父さんに優しく笑った。


『光輝!今日卒業式でしょ?早く準備しなさい!』


『卒業式…?…あっやべぇ~!!』


俺は慌てて時計を見る。

時計の針は、7時35分を示していた。


俺は急いで顔を洗い、
急いで制服に着替え、
ワックスで髪をセットし、部屋を飛び出した。


でも途中で忘れモノに気が付いた。


『忘れるとこだった…』


俺は机に置いてあった写真を手にとり、握りしめながら、家を出て行った。