―百合色―

顔を隠した太陽が、また再び顔を覗かせた。


『先輩…ありがとうございました…教えてくれて…
俺、いい男になりますよ。二年使って、百合を見返しますよ』


俺は先輩に笑顔を見せた。
それを見た先輩も、
俺を見て笑ってくれた。



広い空に、流れている雲。

綿飴みたいに、フワフワで軽そうな雲。

百合がいるところまで流れていくかな?


俺は空を見上げながら、
百合の笑顔を思い出した。

忘れやしない、決して忘れてはならない。


俺の大好きな笑顔。

百合の笑顔。


忘れるもんか。


『じゃあ光輝君、頑張ってね、それじゃ』


先輩は立ち上がり、校舎へと戻っていった。


俺も先輩の後に続き、
教室へと戻って行った。