一気に明るくなる部屋。


俺はベットから下り、
テレビの電源を押した。


『私、怖くないよ!続きしてよ!ねぇ…』


『嫌だよ…』


俺は冷たく言い放し、
テレビを見た。


『なっ何で…私の事嫌い?』


何でそう言うんだよ。


百合…違うよ。


『ちげぇよ。お前が大事だからやめたの!
そんな怖がってる百合を抱いて、俺は満足出来ねぇよ。百合が安心した時に抱きたいんだ…分かった?』



『光輝…』


『早く服着な?また風邪引くよ』


照れた俺は、百合の顔が見れなかった。


テレビで誤魔化していた。

百合は、俺の方へ来て、後ろから俺を抱きしめた。


『ゆっ百合?!』


『ありがとう…光輝大好き!』


『何言ってんだよ、そんな事もう知ってるから!
それと、百合さん?
胸当たってるよ?』


『わっ!もうバカ光輝!』


『ははっバカですよ?』


百合は慌てて服を着て、
俺の横で一緒にテレビを見た。


こんな小さい幸せでも、
俺にとっては大きい幸せなんだ──……