―百合色―

マナは俺の発言に戸惑っていた。



やっぱりな。
ごめんね?


突然過ぎたね。



でもマナは笑顔俺の顔を見た。


そして言ったんだ。



『いいよ』


確かにこう口は動いた。


嘘?
嘘ではない。確実に。


嘘だったらあんな顔を赤くして言うわけないもんな?


マナは本気だった。


俺にご褒美をくれたんだ。


マナという、最高のご褒美を。


俺達は、誰も来なさそうな場所へと身を潜めた。



そこで、何をやったのか…

俺は興奮して覚えていない──…。


覚えているのは、

可愛いマナへ俺が入った事だけ。


何回もキスをし、
何回も吐息が混ざる─。


誰か来そうなスリルもあって、俺達は楽しんだ。



二人は一緒に堕ちていった。


甘い世界へと。


ギュッとお互い抱き締め合い、手と手を絡ませ合いながら、一緒に堕ちていった──…