―百合色―

手には成績表。


夏休み明けの実力テストの結果が出たらしい。



実力テストは結構出来た。

少しだけ自信あったんだ。


『まっマナ~!』



俺は急いでマナのいる所へと走る。



『マナ!マナ!』



『何よ光輝?』



『見て!』


俺はマナに成績表を渡す。


その成績表を見るマナの顔が、少しずつ変化していく。



俺すごいだろ?



『光輝!すごいじゃん!頑張ったね!』



『だろ?』


だって成績表に書いてあった俺の成績は、


《240人中、37位》


だったから。



初めてこんな成績を取ったら、誰でも喜ぶだろ?




『光輝!行けるよ!光輝なら大丈夫!』



マナの笑顔を見ると、
もっと頑張ろうと思った。


もっとマナを笑顔にしたかったから。




マナ、俺頑張るよ。