金髪の君*完結




「---っ!」


震える私の頬に感じた手の感触に、ビクッと肩を上げた。



「あお、落ち着け。」


パイプ椅子に座る私の前に移動した心は、私の視線に合わせるようにしゃがんだ。



頬を撫でる心の温もりに、徐々に震えも涙も納まっていった--…



数分すると完全に震えも涙も止まり


「ごめんなさい!!」


頭を深く下げ、一樹に謝罪をした。


突然立ち上がった私に、心と一樹が驚き固まっていたが


「ごめんなさい!」

「ごめんなさい!」


何度も、何度も謝り続けた--…