「葵、結果どうだった?」 朝、教室に入り席に着いた私に美穂が話し掛けてきた。 「受かったよ!」 笑顔で答えると、一瞬寂しそうに瞳を揺らした美穂はすぐに笑顔で「おめでとう」と言った。 美穂の寂しそうな瞳を見た私まで寂しい気持ちになった。 笑顔で喜ぶ美穂に「ありがとう」というのが精一杯だった。 受かってから気付く寂しさ。 寂しいからといってT大学を諦めるつもりは無い。 だから私は4月にここを去る。 昔と違う所は、いきなりいなくならないとこ。 そして、全て決着をつけてから行く--…