「そ、そう…?」


「ちょっと赤いのが見えるけど、髪の毛を耳に掛けなければ大丈夫。」



「うん!」



美穂と話をしていると、先生が入ってきたので話を止めて前を向く。



今日はテスト1週間前。


気合いを入れ授業を受ける。


静かな教室には、先生の声とペンを走らせる音が響く。


フッと外に目を向ける。



−−−平和だなぁ…



雲一つない快晴。



「高橋さーん、この問題解いて!」


「は、はい!」



いつまでもこの空のように濁りの無い、心でいたいな…


そう願う。