またしても… −−私ってタイミングが悪いかも… 「並ぼ?」 美穂は私の顔色を伺う。 「うん!」 そんな美穂に笑顔を見せると、安心したような穏やかな表情になる美穂。 開会式と同じ場所に並ぶために3人でテント前に向かう。 歩きだすと同時に、クラスメートから 「高橋さん凄かった!!」 「メッチャかっこよかった!」 「美穂お疲れー!」 と声をかけられた。 皆に「ありがとう」と言いながら歩いていると後ろから 「あおちゃん。」 一樹の声が聞こえた。