−−−−−−−−−−−−−−−−− 落ち着いた時にはもう雨は小降りになっていて、学校には部活動をやる生徒しか残っていなかった。 濡れて冷えた体を両手で抱きしめ教室に戻る。 教室のドアを開け、目に飛び込んで来たのは私の鞄を持って椅子に座っている心。 彼への気持ちは屋上で雨と一緒に流したつもりだったが、彼を目の前にすると忘れていないと再確認させられる。 だけど、新しい自分になるためにこの気持ちに鍵をする。 そして彼に向かって笑顔で 「どうしたの?」 と声をかける。