私は封筒を開いた。 中には麻貴の字で書かれた紙。 『真奈へ。 これを読んでるってことは死んだんだな、俺。 どうせ真奈のことだから学校に行かないってわがまま言ってんだろ。 行け。 さらにバカになるぞ。 俺がいないから勉強教える奴がいないだろ。 怜にもちゃんと勉強させろよ。 バカな妹とバカな親友って俺もバカみたいだからな。 …本当は真奈を妹とは思いたくない。 何で俺ら双子なんだろうな。 何で血繋がってんだろうな。