TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

次の日。

天気は、まるで浩介の心を表すかのような快晴だった。

「あーおいしかった。ごちそうさま」

「どういたしまして」

お腹いっぱいで幸せそうな真智子の笑顔を満足そうに眺めながら、浩介は尋ねた。

「どこ行く?」

「ん〜、この辺よく知らないし……」

浩ちゃんはどこ行きたい?と真智子は彼を振り返った。

学生時代と違い、薄化粧をした彼女は少し大人っぽく見える。

別に、と短く答えて浩介は真智子を見つめた。

髪を下ろして緩くパーマをかけているせいだろうか。以前より雰囲気が柔らかく見える。

就職祝いに兄貴からもらったとはしゃいでいた、明るい黄緑色のワンピースは彼女によく似合っていた。

――やっぱり可愛いなぁ。

「何?」

黙って自分を見ている浩介を不思議に思った真智子は、足を止めて尋ねた。

「別に」

「顔になんかついてる?」

「別に?」

何を聞いても別にを繰り返す浩介にむっとした真智子は、怒ったように言った。