TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

しばし沈黙があり。

「……行く」

真智子の反応が予想通りすぎて、思わず笑ってしまう。

ま、とりあえず断られなくてよかったか。

「ほんと現金やな。変わってないな真智も」

「あんたに言われたかないのよ!!」

真智子の怒声に、断られては大変と彼女をなだめ、浩介は話を明日の予定に戻した。

「じゃ、明日駅に迎えに行くから」

「え、いいの?」

「うん。迷子放送されたら困るしね」

軽くからかったつもりなのに、真智子の声は心なしか和らいだように聞こえた。

「じゃ、駅で待ってるね」


電話を切った後、浩介は一人で笑っていた。

電話をくれた事。気にかけてくれてた事。

なにもかもが嬉しくて、口許が緩むのをなかなか止められなかった。