TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

「もういい、あんた全然変わってない!ほんっとムカつく」

本気で電話を切られそうな雰囲気が電話越しに伝わって来たので、浩介はそろそろ真面目に答える事にした。

「明日、予定空いてるけど。よかったら会おうよ」

「結構です。あんたと会ったら、私キレそうだもん」

「あ、そ。いいよ別に」

意味ありげに駄目押しをすると、案の定真智子は気になったようだ。

「……なによ」

――本当に素直な奴。こういうトコ可愛いんだよなぁ。

浩介は心の声をひとまず隠し、もったいぶった言い方でさらに真智子の弱い部分をつついてみる。

「近くに真智の好きそうな店あるからさ。せっかく電話くれたし、珍しくおれがおごろうかと思ったんだけどなぁ」