「……浩兄、なんか暗いね」
部屋の隅っこで放心状態になっている浩介の顔を、本を借りに来た弟が珍しい生き物でも見るように覗き込んだ。
「……うん……」
返事にも全然力がない。
顔には“Leave me alone”という表情の看板。
「どしたのさそんな落ち込んで。珍しい」
どうもその看板が見えないらしく興味津々で追求する弟に、浩介は力無くシッシッと追い払う仕草をして看板の文字を読み上げた。
「ほっといて、ほしいんだけど」
弟はふ〜んとつまらなそうに口を尖らせ、漫画を何冊か抱えて部屋を出て行った。
――ばか。大ばか。ずるいよ、お前。
自己嫌悪に陥った浩介はひたすら自分を責めていた。
――お前がちゃんと気持ちを言葉にしなかったんだろう?
なのに、なんで彼女を責めるような事言うんだよ。
ため息をついて俯く。
頭も心も、散らかった部屋よりぐちゃぐちゃでなんだか泣きたくなってきた。
部屋の隅っこで放心状態になっている浩介の顔を、本を借りに来た弟が珍しい生き物でも見るように覗き込んだ。
「……うん……」
返事にも全然力がない。
顔には“Leave me alone”という表情の看板。
「どしたのさそんな落ち込んで。珍しい」
どうもその看板が見えないらしく興味津々で追求する弟に、浩介は力無くシッシッと追い払う仕草をして看板の文字を読み上げた。
「ほっといて、ほしいんだけど」
弟はふ〜んとつまらなそうに口を尖らせ、漫画を何冊か抱えて部屋を出て行った。
――ばか。大ばか。ずるいよ、お前。
自己嫌悪に陥った浩介はひたすら自分を責めていた。
――お前がちゃんと気持ちを言葉にしなかったんだろう?
なのに、なんで彼女を責めるような事言うんだよ。
ため息をついて俯く。
頭も心も、散らかった部屋よりぐちゃぐちゃでなんだか泣きたくなってきた。



