真智子は“にぶい”を一音一音はっきり発音して強調した。
「は?」
彼女の言葉を肯定するべく、和也は真顔で聞き返す。
「他人の事にはすぐ気付くのに自分の事は死角に入ってる、みたいなさ」
「そうかな……?」
納得しきれていない和也に、さらに畳み掛けるように言葉を続ける。
「お人よしで、誰にでも優しくて、良い奴で頭も良いけど、どこかぬけてるっていう感じ」
「へぇ、そうか。そうなんだ」
腕組みをし、頷きながら妙に納得している和也に、真智子は思い切って言ってみた。
「ま、そういうとこ、好きなんだけどね」
――軽い言い方だけど、これが私の精一杯。
気付いてくれるかな、と内心ドキドキしている真智子に、和也は笑顔で答える。
「ありがとう」
幼児のように屈託のない、爽やかにこにこスマイルで返事をする和也を見て、真智子は心の中でため息をついた。
――ほんっっとに、私は対象外なんだなぁ。
そう思うと悲しいというより笑えてきた。
真剣に告白して断られるよりもかえってすっきりした気がする。
軽いノリだったとはいえ、気持ちを言葉に出来たのがよかったのかな。
真智子は荷物を一つ下ろした時のように、心が軽くなるのを感じた。
「は?」
彼女の言葉を肯定するべく、和也は真顔で聞き返す。
「他人の事にはすぐ気付くのに自分の事は死角に入ってる、みたいなさ」
「そうかな……?」
納得しきれていない和也に、さらに畳み掛けるように言葉を続ける。
「お人よしで、誰にでも優しくて、良い奴で頭も良いけど、どこかぬけてるっていう感じ」
「へぇ、そうか。そうなんだ」
腕組みをし、頷きながら妙に納得している和也に、真智子は思い切って言ってみた。
「ま、そういうとこ、好きなんだけどね」
――軽い言い方だけど、これが私の精一杯。
気付いてくれるかな、と内心ドキドキしている真智子に、和也は笑顔で答える。
「ありがとう」
幼児のように屈託のない、爽やかにこにこスマイルで返事をする和也を見て、真智子は心の中でため息をついた。
――ほんっっとに、私は対象外なんだなぁ。
そう思うと悲しいというより笑えてきた。
真剣に告白して断られるよりもかえってすっきりした気がする。
軽いノリだったとはいえ、気持ちを言葉に出来たのがよかったのかな。
真智子は荷物を一つ下ろした時のように、心が軽くなるのを感じた。



