TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

ふと目の前に視線を戻すと、真智子がシャープペンをくわえる寸前になりながらぼーっと和也を見つめている。

「……何見てんの?」

浩介は何気なく聞いただけなのに、真智子は慌ててプリントに目を落とした。

――なんだ、こいつ。変なの。

真智子の不自然な反応も、その時は全然気にならなかった。

相変わらず彼女は暴れん坊だったし、いくら制服でスカートを着ようが、お世辞にも“女らしい”とは言えなかった。


でも、恋とは突然訪れるもの。

ふとした瞬間にするりと心に滑り込んでくるものらしい。