TRIANGLE〜恋の二等辺三角形〜

「……浩ちゃん」

真智子の腕を掴んでいる浩介は、今まで見たことないような鋭い目をしていた。

「……後悔しないか?」

前後の脈絡を考えない、いきなりな質問に真智子はつっけんどんに答える。

「しないよ」

彼女の腕を掴んでいる浩介の手に、ぐっと力が入った。

「本当の本当に後悔しないのか?」

「何度言わせるつもり?」

――ただでさえ心の中がぐちゃぐちゃなのに。

追い撃ちをかけるような浩介の態度に苛々してきた真智子は、掴まれている腕を乱暴に振り切った。

「浩ちゃんには関係ないでしょ?ほっといてよ!」

「真智」

浩介は、走りかけた彼女の手首を掴んで無理矢理振り向かせる。

自然と浮かんでくる涙を見られたくなくて、真智子は彼を怒鳴り付けた。

「ほっといてって言ってるでしょ!!」

「ほっとけるかよ!」

いつもと違う浩介の声色に、真智子は思わずひるんだ。